断捨離と全捨離。
似ているようで結構違います。
断捨離は知っていても、きちんとした意味をわかって実行してる人は少ないかもしれません。
BS朝日の番組「ウチ、断捨離しました」を見てると。
(断捨離提唱者のやましたひでこさんが自ら依頼者の家に行き、断捨離のお手伝いをする番組です。)
やましたさん、依頼者にアドバイスをしながら、これは無駄です、捨てましょう、と促すのですが
・・・これは、処分したくないです〜
躊躇しまくる依頼者に、やましたさん、イラッ(笑)
「これは要らないものなんですよ!わかります!?」と、厳しく諭すと、弱々しげに「ハイ・・」と言うのですが、気は進んでいない感じ。
でもやましたさんのアドバイスを理解していくと、段々と捨てられるようになり、最後はちゃんと断捨離完了させてます。
つまり。
断捨離の意味を理解して断捨離する
これ、かなりなポイントです。
断捨離も全捨離も、意味を理解して始めることが成功の秘訣。
今回は断捨離の本来の意味とは?そして全捨離との違いは何か?を深堀りしたいと思います。
また、同じ捨てるにしても、断捨離と全捨離、あなたはどちらが向いてるのかも解説します。
断捨離か全捨離か。向いてる人はこんな人
結論からするとこんな感じ。(※私の経験と知識からの個人的な判断となります。)
断捨離向きの人
いまの生活・自分に満足はしている。でも、これから先の人生、もう少し変えていきたいと思っている。
→現状に大きな不満はない。しかし将来を考えると色々不安。できる時に物を整理しておきたい。
そんな方は断捨離が良いと思います。
全捨離向きの人
いますぐ人生を変えたい!と切に思っている人。
→現状、何やっても物事がうまくいかない。仕事・人間関係・不満だらけ。心が荒れてメンタル不安定。いますぐ人生をリセットしたい。
そんな方は全捨離向きだと思います。
ちなみに私は全捨離だから成功したのだと思います。断捨離では中途半端で終わったはず。
私は離婚して、人生どん底の時でした。切羽詰まっていた。
そんな私には全捨離はストレートに心に響いたし、すぐ実行する気になれました。
全捨離を決意できたのは、過去より未来が大事、そう思えたからです。
ではそもそも断捨離とは何か?もちろん知っている方も多いし、検索すればすぐにわかることです。
が、今回はあえて全捨離を経験した私だからできる、私なりの断捨離についての解説をしたいと思います。
断捨離とは
断捨離とは、やましたひでこさんが提唱した言葉ですが、今や名詞化されて
片付け・整理整頓・終活=断捨離
のような意味として言葉が定着、周知されています。
定着化してるがゆえに、逆に本当に深堀りして知ってみようと思う人は少ないかもしれません。
私も断捨離には全捨離をするまで全く興味なし。
理解もあやふやでした〜
断捨離に興味を持ったのは、全捨離したからです。
断捨離ってのは、そもそも何をモットーにしてるのだろう?
疑問がわいて、調べたくなりました。
一番関心があったのは、やましたさんがなぜ断捨離を思い付いたのか?です。
で、やましたひでこ・永田良一共著『心を洗う 断捨離と空海』という本を読んでみました。
やましたさんは、この本で断捨離とは単に捨てるといった、ただの片付け技術ではない、と言っています。
心の執着心を手放していく行法哲学「断行」「捨行」「離行」が、「断捨離」として、日常の「片付け術」に落とし込まれた。
やましたひでこ・永田良一著「心を洗う 断捨離と空海」より
若い頃、ヨガを学んでいたやましたさん。
そのヨガは、断行、捨行、離行、執着を手放せよ、という教えがありました。
しかし若きやましたさんはヨガ自体は楽しいけど、そのウンチクはとてもついていけん!と思ったそう。
が、それから10年の時を経て、ある日あることで、その言葉が心の中で急に腑に落ちた日がやってきます。
当時のやましたさんは結婚して主婦業をしていましたが、片付けは苦手。家にはたくさんのモノが溢れ、クローゼットには洋服がぎっしり。収まりきらない服は散らかり放題だったとか。
けれど、それほど服を持っているにもかかわらず、いつも、「着る服がない」と愚痴をこぼし不平を並べている私は、いったい何なのだろう。
「心を洗う 断捨離と空海」より
クローゼットの中に積もれたものは、自分の心の中の執着心の証だったのか、と気づいたやましたさん。
あの、ヨガの教えである、断行、捨行、離行、執着を手放せよ、の教えが頭をかすめました。
私が持て余し、着なくなった服たち。もうとっくに御用済みになっているにもかかわらず、どうして、始末することなくクローゼットの中に堆積して放置されているのか。
「心を洗う 断捨離と空海」より
それはまさに私の心の中の執着心の証として存在していたという事実に他ならない。
こう考えたやましたさんは、ヨガの教えにのっとり、執着を手放すために断行・捨行・離行だ、と片付けに目覚めていくことになります。
そして生まれたのが、断捨離。なので断捨離のキーワードは、執着心の可視化であると言います。
家にあるモノは自分の心を反映している。
つまり
家の中が整理できない、ということは、自分の心の中をも整理できていない。
と、とらえる。
断捨離の意味は、ここに一番ある、と思います。
例えると。
よく、部屋が片付かない理由を、忙しさのせいにします。
けど、忙しいから片付けられないのではない。自分の心が雑然と散らかっているから、部屋も片付けられないということ。
捨てて部屋片付いて部屋に空間ができることは、心にも空間ができる、つまり余裕が生まれる。
そういう考え方です。自分の心も整えて穏やかに日々に追われず過ごすために、部屋を断捨離しましょう!
このアプローチが、断捨離、というものだと思います。
断捨離と全捨離の違い
全捨離の考えの基本は、モノには邪気がつく。寿命がある、というところ。
邪気は自分の足を引っ張る。だからものがあればあるほど邪気はたくさん集まってしまう。
ので、家にあるモノ8割は捨てよう。8割捨てたらそれを維持しよう、家をパワースポットに!というもの。
漢字だけ見ると、全捨離は断捨離よりもっと捨てる、全部捨てちゃうの!?と思うかもしれません。
実際は全捨離と断捨離はどちらも捨てる分量・目標は、おおよそ8割、と同じ。
では断捨離と全捨離は、何が違うのでしょうか?
まず、全捨離は、断捨離の焦点である、心の執着云々は、後回し。
全捨離提唱者の櫻庭露樹さんは、徹底的にまずは邪気払いをせよ。人生はリセット・リスタートはそこから!と言います。
有無言わさずとにかく捨てよ!!ウンチクは後回し!
モノがあればあるほど、家の気がよどむ!捨てて空間をクリーンに!開運はそこから!まず8割捨てよう!
私が最初に読んだのは櫻庭露樹さんの著書「全捨離のすすめ」
さらに全捨離について詳しく知りたい方は櫻庭さんのYouTube もおすすめ。
ちなみに最近初めてテレビに出演されたそうですが、これ、めちゃ面白かった〜笑
詳しい全捨離についてはこちらの記事をご覧ください。
最新の櫻庭さんの全捨離本はこちらです。
断捨離との大きな違いは、スピリチュアル的なのが全捨離かもしれません。信じる信じないは、個人の自由となります。
ただ私は実際全捨離してから体調が良くなったり運気上がったので、信じざるおえない笑
まとめ
全捨離と断捨離は捨てる意味・目指す道が、少し違います。
人生を荒療治するなら全捨離。
人生をゆっくり治療なら断捨離。
私の感覚は、そんな感じです。
でも入り口は別でも、中でつながる場所はあります。
私は断捨離の意味を知らなくても、全捨離したら執着心は自然と手放せるようになリました。つながっています。
自分に合う方法はどちらなのか?まず断捨離や全捨離の意味を深く知った上で、捨てる作業を始めたら、きっと断捨離も全捨離も成功すると思います!
捨てたい方の、参考になれば幸いです!