断捨離や全捨離をしたいけど。
家族は反対していて、協力してくれない。
家族が非協力的な場合、捨てる作業を決行するの難しいですよね。
家族の協力を得るにはどうしたら良い?
この記事では
- 家族が断捨離を反対している。
- 協力してくれない。
こうしたお悩みの、その対処法を私の経験を元に、深掘りします。
断捨離したい人・したくない人
はじめに、大前提です。
無理におしつけない
捨てること・片付けることを、無理におしつけない。
相手が誰であったとしても、これはぜひ避けてほしいです。
その理由
強制すると、逆効果の可能性が高くなる。
例えば家がモノに溢れていて、あなたが片付けても片付けても、散らかす家族だったら。
あなたはイライラするし、片付けてるのは私、正しいのは私、と思うはず。
しかし、こんなふうに。
不機嫌な表情で、批判的にいうとして。その時、相手の反応は?
「え!使ってるよっ!!まだ捨てない!」と、反抗的になったり、きっと不服な態度を示すと思います。
それに対して「100%私は正しい」と思って言っているあなたは、相手が素直に応じなくて、さらに苛立ち増加するはずです。
こうなるとお互い不機嫌、そして互いに自分の正当性を主張し、折り合えない。
こんな光景、よくありますよね〜。
相手が夫なら夫婦喧嘩に発展するでしょう。子供だとしてもその反抗的態度にイライラは募ります。
おしつけても、結局こじれて、あなたが疲れてしまうだけかも。
しかし。
まずそもそも人は、なぜおしつけられることを嫌がるのでしょうか?
あなたの片付けを家庭内で実行するためには。
大前提としてこれを理解することはとても大切です。
何かを遂行する際に他者へのおしつけは、効果的ではない行動(言動)である。
それを、例をあげて説明します。
おしつけで人の心は動かせない
歴史に悪名高い、アメリカのギャング・アルカポネは
『私はいつも暴力や銃撃には反対している。ああ、私は戦ったが平和のために戦った』
と、世間が自分を非難していて、それが犯罪であっても、本人はあくまで自分を正当化する発言をしていました。
人は非難されると、自分のことを正当化しようとするのが、テッパン。
非難は、自尊心を傷つけます。
世界1500万部以上の売り上げ、今もベストセラーである、デール・カーネギーの名著「人を動かす」。
ここには、他人を批判することの無意味さについて書かれています。
非難は逆効果です。非難された人は、自己防衛と自己正当化に走るからです。非難は、相手のプライドと自尊心を傷つけ、かえって反発を招きます。
デール・カーネギー著「人を動かす」より
批判や非難は、ただ相手の心を傷つけるだけ。
つまり、無意味な行為、とカーネギーはこの本で繰り返し説明しています。
例えば第16代アメリカ大統領・リンカーン。
リンカーンは過去の経験から、どんな事があっても人を非難せず・批判しないと決めていました。
大統領とは、人を従わせなくてはならないポジションです。
人を従わせるために批判や非難は逆効果であると、明確にわかっていました。
なのでどんな時も批判と非難を避けるよう、徹していたそうです。
リンカーンだけではありません。
カーネギーの本を読むと、偉人たちは非難や批判はせずのポリシー主義の人たちだらけ。
これは家庭内においても、もちろん同じ。
つまり、家族に小言を言い非難しても、家族は動かない、ということに。
家族が片付けをしないことに、あなたが小言を言いたくなる気持ちは、とてもよくわかります。
私の元夫も、整理整頓や掃除は一切できない人でした。なので当然私は小言をよく言いました。
しかし私が小言を言えばいつもケンカになるだけでした。
あーいえば、こういう。その状態がエンドレスです。
互いの正当性を主張し合い、結論はでない平行線の喧嘩になります。
夫婦喧嘩のほとんどって、結論はでないような(笑)
かつての私は逆効果なことをしていたのですから、喧嘩になるのは当然です。
断捨離がしたいという目標を遂げるためには、少し頭を使い、工夫することが大切。
批判と非難は目標遂行の妨げになります。
なので家族に片付けを要求することは、スッパリ諦めた方が吉。
このことを大前提の念頭におき、それでも断捨離を実現していくにはどうするか、です。
断捨離を実行するために
結論から言います。
とにかく断捨離すると言わないでやる。これに限る。
断捨離すると言わない
まず、断捨離やミニマリストに対して、本来の意味など知らず、初めから毛嫌いしている人は、とてもいると思います。
言葉を発しただけで、反対される可能性も高い。
私も断捨離やミニマリストに良いイメージなし、でした。
断捨離ブームってよく知らないけど。。なんだか気持ち悪い感じ、と思っていました。
ミニマリストにも、全く共感できなかった。
が、もちろん、その本来の意味など理解してません。
人はイメージで物事を捉えています。
意味は2の次。印象で嫌だな、と思えば、嫌だなという感情が定着します。
一度抱いた嫌悪感を拭うのは、なかなか難しい。
現在88歳の女優の中村メイコさん。79歳の時終活に向けて身辺整理をし、トラック7台分もの宝物を処分したそうです。
でも中村メイコさん、あくまでも「断捨離という言葉が嫌い」なのだそう。だから捨てることを「お別れ時」と称している。
このように、断捨離、という言葉自体にマイナスのイメージを持つ人はいます。
人は人それぞれ、価値観が違います。
自分の価値観を押し付けることは、先ほどもいったように、逆効果です。
あなたにとっての断捨離が「断捨離こそ開運だわ!!やろう!」という、モチベーションを上げることであっても。
夫・子・親、または恋人や友人でも。自分以外の人にとっては、「断捨離」は、モチベーションが下がる言葉かもしれないのです。
応用神経科学者の青砥瑞人氏の「BRAIN DRIVEN ( ブレインドリブン ) パフォーマンスが高まる脳の状態とは」という著書では。
他人と自分のモチベーションのあり方は、DNAレベルで異なり、体験による記憶が異なり、脳の配線が異なる限り、大きく異なる可能性が高い。
青砥瑞人著「BRAIN DRIVEN ( ブレインドリブン ) パフォーマンスが高まる脳の状態とは」より
つまり。
- 自分のモチベーションが高まること=他人とってもモチベーションが高まること
この数式は成り立たない。
しかし人はなぜか、思い込みます。
自分と同じような感覚が他人に対しても、きっと当てはまるはず!と。
無意識レベルで判断してしまう傾向があるわけです。
こうしたことから、断捨離宣言はかえって反感を持たれて、捨てる作業をやりにくくすることがわかります。
断捨離という言葉を使うのはとにかく避けるべし〜
では、どうやって捨てるのか。
わざわざ言わないで、はじめます。そしてまずは自分のものから、少しずつ片付けていく作戦です。
自分のものだけ断捨離
家族のものや共通に使っているものなど、それは後回し。
自分の持ち物だけ、捨てる。
それもなるべく、誰もいない時などを狙って作業するのが良いかもしれません。
それでも片付けてることに気がつかれた場合は。
「終活に向けて、少しずつ整理していこうかと思って片付けてるだけよ〜。」
と、あくまでも断捨離とは言いません。
終活は断捨離と違い、イメージは悪くないようで。
誰もがいつか断捨離。とは思っていないのに。
いつかは終活しなくちゃ〜
と、いう気持ち。割と多くの人が持っているみたいです。
ある調査では終活に関心がある人は8割近く、というデータもあります。
仮に「終活って!まだ早すぎるんじゃない?」と言われても。
まだ早いと先延ばしすると、どんどん年とって体力も無くなる。体力ないと片付けるのも億劫になる。
「家族のみんなに迷惑かけたら、悪いから〜。自分でやれることはやっておこうかと!」
など、周囲への配慮、愛情ゆえに、自分は片付けをしているという姿勢で通しましょう。
私の両親は80代ですが、二人ともモノが多いです。
しかし父は、「母が片付けて!お父さん!」と怒ると、「お前だって片付けてないじゃないか!」
とただの喧嘩になって、結局二人とも片付けません(笑)
前述の通り、人は非難されると、相手の非をすぐさま探して、言い返したくなるものです。
なので繰り返しますが、まずは相手には何も言わず。
自分の片付けを、コツコツ始めましょう。
そのうち、あなたの片付ける背中を見て、もしかしたら旦那さんが「俺も片付けるかな・・」と思うようになるかもしれません。
まずは片付けたい時は、黙ってあなた自身の断捨離から始めてみましょう。
すでに反対されている場合
さて、すでに断捨離宣言してしまい、反対されたり、協力を得られない場合です。
これは、もう家族を巻き込まないこと。
先ほども言いましたが、同様、なるべく家族がいない時に、自分のものだけを片付ける。
あくまでも、私のモノだけ片付けるから、と家族に伝えましょう。
その際も、やはり不満な表情で。
❌みんな協力してくれないから、私だけ断捨離するわ!!
と、キレたような、不服な言い方でいうことは決してオススメしません。
柔らかな顔で、笑顔で。優しい口調で「とりあえず自分のものだけ片付けてるの!みんなのものは捨てないから〜」と、話してみましょう。
笑顔でこのように言えば、さすがに反対しないはずです。
家族だとしても信用を得るには、時間が必要です。
あなたが片付けていくうちに、あなた自身の心が晴れやかになって明るくなり、家族に優しくなったり、よく話を聞いてくれるようになったり。
なんでも良いのですが、あなた自身が良い方向に変化していることを、家族が感じたら。
あなたのしていることに、少しずつ関心をもち、あなたに対しても信頼して、みんなが協力してくれるようになる日が来るかもしれません。
諦めずに、少しずつステップを踏んでみてください!